開発宵宮

リモートワークや開発について書きます

在宅フリーランスとお金の話

はてブのコメント欄で、フリーランスの売上700万円はきついかみたいな話があったので乗っかってみます。

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700万がきついかきつくないか、それはその人の家族構成や居住地などの背景にもよるし、その人が普通の生活に求めるものにもよると思うが、うちの体感としては「まあ生きていける」という感じです。

 

じゃあ当時のうちはどうだったかというと、

  • 在宅フリーランス
  • 売上600万弱(最初期は300万代)
  • 大阪市内在住
  • 子なし二人暮らし
  • 車もない
  • 賃貸(家賃8万くらい)
  • 不妊治療で年200万円以上飛んでいってた

って感じ。今は引っ越したり、かなり事情は変わっている。

 

これでキツくなかったかと言われればきつかったが、それは不妊治療で200万飛んでいってたからで、それがなければ特に問題なかったんじゃないかと思う。

 

そんなにきつくなかった理由としては、

  • IT系(Web系)のため原材料費みたいな経費がほとんどない、在庫をかかえるとかもない
  • 在宅だった

この2点かなと思う。

 

よく聞くのは、「自営は、会社員と同等の生活をするにはその倍の売り上げが必要」みたいな話。

 

しかしうちの場合、必要な道具といえばネット通信費やMacやPC代くらい。あとはアプリケーションとかDropboxみたいなものがちょいちょい必要になるくらい。

店舗借りて設備揃えて・・・という業種と比べると、ほんとこのあたりのプレッシャーがない。税理士さんも「ほとんど経費のかからない業種ですねー」と言っていた。

 

あとは、在宅なので家賃等のいくらかを家事按分として経費にできた。これは節税対策以前の、ごく正当な会計処理だと思われる。

交通費もほぼゼロだし、交際費や営業費というのも、うちの場合はかからなかった。

 

車もないし子どももいないし、当時は時間配分も完全にこちらの裁量でやってたので平日の昼間に買い物にも行けるし、着の身着のままの暮らしという感じである種の気楽さはあった。人に合わないから服もスポーツウェアや近所着みたいなもので事足りる。

お金のことより、この気軽さ自由さはかなり良かった、というか今も気に入っている。

(それとは別に、旦那のほうは将来や技術的な不安とプレッシャーがあり、自分は妊活で飛んでいく金や諸々のきつさはあったけど。)

 

ということで、よく聞く「倍稼がなきゃいけない」は、IT系の在宅の場合は当てはまらないんじゃないかなぁという体感だった。

 

不妊治療の分の医療費控除もあったけど、(このへんは税率だけじゃなく、国保や住民税等を抑えることに関係してくる)しかしそれ以上に金が飛んでいってたわけで、特に嬉しくはない。

 

今年でフリーランス7年目くらいだけど、最初の5年くらいはそんな感じだった。戻りたいかと言われれば絶対イヤだけど、私らみたいにあまり金のかかる趣味がない気質の人なら、まあ生きてはいけそうな気はします。